さかきさんのブログ

さかきさんも、生きてるよ

お題 記憶に残っている、あの日

 

 

どうも、さかきさんです!

 

 

お題 はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

 

 

 

お題やっていきたいと思います。

 

記憶に残っている、あの日

 

 

 

飼っていた犬のことを話そうと思います。

 

 

わたしが小学生の時やってきた犬

 

 

名前は「リリー」でした。

 

愛称「リーちゃん」

 

 

父の職場の一角で野良犬が産んだ子の一匹でした。

 

野良犬のお母さんは白い犬でした。

 

リーちゃんは真っ黒の仔犬でした。

 

リーちゃんの兄弟は白か茶色。

 

リーちゃんだけ真っ黒。

 

お父さん犬がきっと黒かったのかな〜と話しながら家に迎えました。

 

赤い首輪がよく似合う子でした。

 

お父さんが犬小屋を作って、赤い屋根にリリーて白い文字を書いたりして

 

今でも覚えてるの凄いな(笑)

 

 

 

リーちゃんが可愛すぎてね!

 

小学生のさかきさんね!

 

色んなとこにリーちゃん連れて行った!

 

 

抱っこで!!!

 

 

抱っこで散歩?させるもんだから

 

帰ったら、家でリーちゃんがいなくなったと騒ぎになっていたことがある。

 

散歩紐が置いてあるから笑

 

 

駄菓子屋とかにもリーちゃん連れてった。

 

店内に抱っこで

 

昔だから出来たことだな…

今では絶対やったら駄目だよ…

 

 

だんだんとリーちゃんも成長して抱っこ出来ないくらい大きくなりました。

 

抱っこ多分嫌いだったんだろう。

 

抱っこすると蹴って逃げ出すようになりました。笑

 

 

 

 

リーちゃんとは、いつも一緒でした。

 

リーちゃんは、さかきさんを見ると

 

散歩?ごはん?遊ぶ?と言ってるかのように尻尾をブンブン振り回してジャンプする子でした。

 

おとなしい犬で、吠えないので番犬にならないなって言われてました。

 

知らない人にも尻尾振ってた愛想のいい犬でした。

 

 

悲しいことがあった時、

 

リーちゃんは、どうしたの?と言うかのように顔を突っ込んできてペロペロ顔を舐めてきました。

 

さかきさんが悲しくても、リーちゃんは尻尾をブンブン振り回していました。

 

そんなリーちゃんを見て元気になれました。

 

 

小学生の時は、いつも一緒に過ごしました。

 

友達と遊ぶときも、一緒に過ごしていたことが多かったです。

 

中学生になって友達と遊ぶ時に、リーちゃんを連れて行くことがなくなりました。

 

散歩に行くことが面倒になることが増えました。

 

リーちゃんは、変わらずさかきさんを見ると尻尾を振り回してくれてました。

 

リーちゃんのことは好きだけど、面倒だなって思うことが増えていきました。

 

高校生になった時、リーちゃんは老犬の部類に入る歳になっていました。

 

リーちゃんが寝て過ごすことが多くなっていました。

 

相変わらず、さかきさんを見ると尻尾を振ってくれました。流石にジャンプはしなくなった。

 

 

ある日、リーちゃんがご飯を残すようになりました。

 

 

カリカリご飯は食べにくくなったのかなと思って、缶詰のご飯を混ぜて与えてみました。

 

完食してくれました。

 

缶詰ごはんだけを食べてカリカリは残すようになってきました。

 

ご飯の量が減りました。

 

でも元気だったので、心配はしたけど、大丈夫だなって思っていました。

 

 

さかきさんは、その頃、進路を考える時期でした。

 

大学に行くか専門学校に行くか。

 

特にやりたいことがなかったさかきさんは、とりあえず大学に行くかくらいの感じだったと思います。

 

 

 

そして、ある日

 

 

リーちゃんがご飯を全く食べなくなり、犬小屋から出てこなくなりました。

 

まるまった真っ黒の塊

 

リーちゃんを動物病院に連れて行きました。

 

動物病院が苦手で、いつも入り口で動かなくなっていたリーちゃん。

 

久しぶりに抱っこしたリーちゃんは、逃げ出すこともなく、とても小さく感じました。

 

病院に連れていくと、肺炎でした。

 

あと緑内障にもなっていて、目が見えてなかったのかな…この辺くわしいことは忘れてしまったのですが

 

当時は、今ほど動物の医療が発達していたわけではないし、老犬だと言うこともあり、手術をしても助からないと言うニュアンスのことを言われた気がします。

 

また調子がよくないようなら病院に連れてきてください、と言われ薬を一週間分処方されました。

 

その日から、リーちゃんは室内で過ごすことになりました。

 

リーちゃんは自力で立ち上がることが出来なくなっていました。

 

ご飯もあまり食べなくて、水も口まで持っていかないと飲んでくれないほど衰弱していました。

 

リーちゃんの余命がわずかなことは家族みんな感じていたと思います。

 

リーちゃんは尻尾を振ることは無くなりましたが、顔を見せるとこちらを見て嬉しそうにしている感じはしました。

 

今までリーちゃんは庭で過ごしていたので、部屋に入ろうとすると怒られていたので

部屋に入れてもらえたのも嬉しかったのかもしれないです。

 

 

さかきさんは、その頃

 

ネットにハマっていて、夜中遅くまで友達とチャットをしていました。

 

大体、休日は昼夜逆転していましたね。

 

 

リーちゃんが室内で過ごすようになってから一週間経たない頃

 

 

その日も変わらず夜中まで起きていたさかきさん

 

何かを感じたのか忘れたんですが、

 

ふと、リーちゃんが気になって、

 

リーちゃんのところに行くと

 

なんと、リーちゃんが立ち上がって水を飲んでいました。

 

さかきさんは嬉しくなって、リーちゃんに駆け寄り頭を撫でました。

 

リーちゃんがその手をペロと舐めてくれたりして、

 

あぁ〜!リーちゃん元気になったんだ!

 

薬が効いてるんだ!良かったぁ!

 

て思って、安心して、また部屋に戻りました。

 

自力で動けるなら、元気になるよねって安直に思いました。

 

 

 

 

翌朝、母がさかきさんを起こしました。

 

休みの日に起こされることが滅多にないので、どうしたのかと思っていたら

 

 

「リーちゃんが死んじゃったよ」

 

 

と言われました。

 

頭に衝撃を受けました。

 

 

眠気なんて吹っ飛んで、リーちゃんの元へ行くと

 

リーちゃんは眠ってるだけのように目を瞑っていました。

 

 

リーちゃんは、まだ死んで間もなかったのか、暖かくて、本当に寝てるだけなんじゃないのかと思うほどでした。

 

 

夜中に立ち上がっていたのは最後の力を振り絞った姿だったのか。

 

あの時、もう少し一緒にいてあげればよかった。

 

 

涙が止まりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

リーちゃんは、火葬して遺骨は庭に埋めました。

 

リーちゃんの骨を埋めた場所には、今は花が咲いています。

 

 

 

さかきさんは、リーちゃんが死んだあと

 

動物関係の専門学校に進学し、

 

動物病院で働く看護師になることが出来ました。

 

今は違う仕事をしていますが、

 

リーちゃんに出会わなければ今のさかきさんはいないと思います。

 

 

さかきさんの「記憶に残っている、あの日」は愛犬の死でした。

 

 

 

 

 

 

(これを書いてる最中、号泣しちゃって書くのに3日くらい掛かった)

 

 

いつか、またリーちゃんに会えるとしたら

 

そしたら、たくさん散歩に行くし

 

たくさん遊んであげるし

 

大好きだよっていつも言う

 

最期まで隣にいてあげる。

 

絶対。

 

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仔犬だった時のリーちゃん